社会福祉法人 西予総合福祉会 特別養護老人ホーム あけはま荘


■サットイレ導入についてのQ&A
Q1:なぜサットイレ導入をご検討されたのか。
特別養護老人ホームあけはま荘では、「介助者にも要介護者にも優しい、抱え上げない介護(ノーリフティングケア)」の実現を目標に掲げています。
既存の電動スタンディングマシンではサポートが過剰(重度向け)すぎる一方で、人力での介助には転倒リスクや腰痛の懸念がある…。そんな、自立と全介助の「ちょうど中間」にいらっしゃるご利用者への対応に頭を悩ませていました。
無理な抱え上げは職員の身体的負担になるだけでなく、ご利用者が本来持っている「動ける力」を損なうことにもなりかねません。試行錯誤する中でサットイレの存在を知り、「これこそが当施設の目指す自立支援の形だ」と直感しました。施設長に相談したところ、安全性とケアの質向上のためにと、すぐにデモ機の導入を快諾していただきました。
Q2:サットイレを導入してどのような効果、業務変化があったか。
令和6年7月の導入後、まずは男性トイレに設置して運用を開始しました。最大の成果は、「自立支援の可能性」と「介助者の安全性」を両立できたことです。
・ADL評価の変化と選定の幅: 機能訓練指導員とADL(日常生活動作)を再評価した結果、「サットイレを使えば、安全に立位を保持して排泄・着脱介助が可能」と判断できる方が増えました。これまで2人介助が必要だった場面も、1人で安全・確実に遂行できるようになり、福祉用具選定の幅が大きく広がりました。
・現場負担の軽減: 率先して活用している男性職員からも、「腰への負担が劇的に減り、操作も直感的で使いやすい」と高い評価を得ています。
・ハード面の進化: 令和8年1月には、従来のアルミフレームから天井設置フレームへとアップグレードしました。足元がよりスッキリしたことで、限られたトイレスペース内でも車椅子からの移乗や衣類の着脱介助がさらにスムーズに行えるようになっています。
何より大きな変化は、職員の意識です。「難しいからオムツで」と諦めるのではなく、「サットイレがあればトイレに行ける」というポジティブな思考が浸透しました。ご利用者の可能性を信じ、尊厳を支えるケアを継続できるようになったことが、当施設にとって一番の財産です。


